日本ほど安全な国はないという神話が崩れそうになってきています。留守宅の侵入による事件が増える一方で身の危険につながる強盗事件も多発しています。一方で洋風化をそのまま導入、オープン外構等、簡単に侵入できる環境デザインの流行も不安材料の一つです。住宅の洋風化にともない、ヨーロッパやアメリカの構えをそのまま持ち込んでしまったのがその理由ですが、欧米ではオープンな外構の場合しっかりとしたセキュリティがなされています。

  日本の場合は入りづらい(抑止的)と思われる情緒的対応が好まれる向きがあり、踏み込むと音がする砂利なども市販されています。高尺塀、剣先フェンスなどもそうした抑止効果を狙ったものです。逆に住宅内部から、外部の動きを見やすくするシースルー効果という点で、”メッシュフェンス”が増加しています。プライバシーの面からはどうかと思うのですが、セキュリティの考え方は様々です。下部をシースルーにし、上部で成人の目線をカットできる等のデザインもあります。

  海外では、敷地をひろくとる傾向からフロントガーデンをオープン化、それにともなうセキュリティはセンサーで、キッチリと行われているようです。近所どうしの付き合いが疎遠になりがちな都会では、そうしたセキュリティエクステリアが組み込まれてゆく時代はそうと遠くないように思われます。何が安心なのか、何が安全なのか、セキュリティの心がけ一つで被害は防げるのです。




 昨今、セキュリティ(防犯・安全)に対する意識が高まっています。マンション等の共有住宅は、エントランスにおける共有セキュリティ、二重ロック等の対応が一般的ですが、戸建て住宅においては、あらゆる安全対策を個人が行わなければなりません。また、留守宅、お年寄り、子供等の弱者にとって、身の安全につながる“セキュリティ”は開口部(ドアや窓)に侵入者が到達する前に、水際でガードすることが最も大切です。
 “セキュリティエクステリア”への対応は、現在、本工業会の会員各社それぞれが対応を図ってきています。ここでは、どんな「セキュリティエクステリア」があるのかをお知らせし、お家の安全を守るお役に立てればと思います。

(1)見通し: 防犯効果で基本となるのは、見通しです。内外部から見られやすいということは、侵入者にためらいをもたらします。高さがある塀は、それなりに防犯効果がありますが、下部をシースルーにする等の工夫も必要です。
(2)見た目での抑止効果 : 先端が鋭い型の忍び返し(剣先)フェンス、面格子、シャッターや、高さの高い門扉・フェンスは見た目での抑止効果があります。
(3)侵入阻止: 侵入を阻止するためには、ドア等に高性能ロックを採用するのと同じく、門扉に高性能ロックを採用したり、電気錠、センサーを駆使して、照明、威嚇・警報音が作動したり、防犯カメラ等を設置することが効果的です。

 防犯・セキュリティエクステリアには、様々なものがあり、各社のカタログ、ホームページ上でもそれを知ることができます。

防犯・安全のためのセキュリティエクステリア
防犯エリア
エクステリア
アイテム
種 類
効 果
境界 フェンス 高尺 乗り越えにくい高いフェンス
シースルー 内側から侵入者を擦知
センサー付 荷重で光・音を発する
忍び返し付 迅速な行動を妨げる
門扉 電気錠 確認して解錠できる
高性能錠・大型 乗り越えにくい高さで侵入を防止
敷地
ポール センサー付 音・光で威嚇
車庫開口部 シースルー 内側から侵入者を擦知
カーポート センサー 光で威嚇
伸縮門扉・
ハネ上げ門扉・
引戸・車止め
高尺 乗り越えにくい高さ
自動ロック (ハネ上げ)は手動開閉をストップ
大型 不在がわかりにくい
ポスト 大型 不在がわかりにくい
高機能 封書・ハガキが別口で手が入れられない


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